本記事ではブラウザアプリ・Braveの危険性・安全性を調査しています。
ブレイブの利用を検討しているもののウイルス等が心配な方は参考にしてください。
Braveブラウザの危険性・安全性を調査
Braveブラウザに危険性はなく安全に利用できます。以下詳細です。
Braveの運営会社はどこ?
Braveは、Brave Softwareによって運営されています。
企業情報に売上げや利益などは記載されていませんが、最高経営責任者をはじめ主要メンバーが顔写真付きで20名近く紹介されています。
(画像引用:brave.com)
昨今はAIで存在しない人物の顔写真を容易に作成できる、また本人の許可なく顔写真が無断で使用されている可能性を考慮する必要がありますが、最高経営責任者のBrendan Eichは、プログラミング言語JavaScriptの生みの親と言われており、Braveの開発者としても知られています。
Brave Softwareはどこの国の会社?
Braveを運営するBrave Softwareは、アメリカ・カリフォルニア州の会社です。
昨今、アメリカはTikTokやファーウェイなどの中国企業に対して安全保障のリスクを唱えているため、中国絡みのブラウザは避けたいという方もいらっしゃると思うのですが、中国とは関係ありません。
(参考:ファーウェイなど中国IT5社の機器、米で販売禁止へ…)
ちなみにBraveと同じように広告をブロックできるブラウザ「Opera」の親会社は中国企業です。
(参考:Opera、中国企業に買収される)
Braveのユーザー数は?
Braveは、月間で5000万人以上のユーザーに利用されています。
ブラウザシェア第1位のChromeが34億人以上のユーザーに利用されていることを考えると随分少なく見えますが、決して無視できない人数ではあるので、この点からウイルス等の危険性を心配する必要はないと考えられます。
Braveは無料で使える?
Braveはブラウザのダウンロードもブラウジング(閲覧)も無料です。
ただし、モバイルデータ通信で接続していると通信量は発生します。
広告の非表示が目的でBraveからYouTubeをご覧になっている方などは、特にお気を付けください。
Braveはアプリストアの審査をクリアしている
BraveのiOS版やAndroid版は、AppleやGoogleの審査を経てリリースされています。
審査内容には様々な項目がありますが、当然ながらアプリの安全性もしっかり確認されています。
(参考:Apple Developer , デベロッパー ポリシー センター)
Braveはプライバシー性の高さを評価されている
ブラウザを選ぶ際に、IPアドレスの追跡やサイトへのアクセス情報がどのように取り扱われるかプライバシー面が気掛かりな方もいらっしゃると思います。
2020年の調査結果ですが、トリニティ・カレッジのダグラス・リース教授のレポートでは、Chrome・Safari・Firefox・Edge・Yandex・Braveの6つのブラウザを調査したところ、Braveが最もプライバシー性が高いと評価されています。
(参考:Web Browser Privacy: What Do Browsers Say When They Phone Home?)
Braveの脆弱性について
Braveは、過去に脆弱性対策情報ポータルサイトのJVNで情報漏えいに関する脆弱性を指摘されています。
ただし、ChromeやSafariでも過去に脆弱性は何度も確認されているので、脆弱性の早期発見・改善が大切です。
ChromeやSafariはユーザー数や報奨金が多いため、脆弱性の早期発見が期待できますが、Braveはその点で劣ってしまいます。
アフィリエイトリンクに自動変換されていた時期がある
Braveは、過去に某仮想通貨取引所にアクセスした際に、自社のアフィリエイトリンクに自動変換していたことがあります。
(参考:次世代ブラウザ「Brave」アフィリエイト広告騒動でCEOが謝罪)
こちらは多くのユーザーから問題視され、現在は削除されていますが、騒動になっていなければ仮想通貨取引所以外のアフィリエイトリンクも導入されていたかもしれません。
拡張機能には危険性がある場合も
Brave自体に危険性は無いものの、Braveにインストールできる拡張機能には危険性が無いとは言い切れません。
一例を挙げるとChromeの拡張機能で、仮想通貨の入金アドレスが不正に変更されるトラブルが発生したことがあります。
Google Chrome 拡張機能「ドテンくる」に関しまして、入金アドレスが不正に変更される事象が発生しております。仮想通貨のご入金前に必ずアンインストールをしていただきますよう宜しくお願いします。また、同じ開発者が提供する他の Google Chrome 拡張機能に関しましても十分にご注意ください。
(参考:@bitFlyer)
仮想通貨のBAT目的でBraveの利用をお考えの方も多いと思いますので、不必要に拡張機能をインストールするのは控えましょう。
PCブラウザは公式サイトからダウンロードする
iPhoneやAndroidでBraveを利用するには、App StoreやPlayストアからダウンロードする必要があるので心配ありませんが、PCでBraveをダウンロードする際は、広告経由でなくBraveの公式サイトからダウンロードするようにしてください。
理由は、Braveを謳う詐欺広告であった場合、PCにマルウェアがダウンロードされる恐れがあるからです。
(参考:「Brave」の偽公式サイトを検索結果の最上部に表示してしまう事件が発生)
Braveに限った話ではありませんが、有名なウェブサービスやネットバンキングなどは広告でなく公式サイトからアクセスすることをおすすめします。